半導体

Kalrez vs Viton Oリング選定ミスを減らす基準 — 半導体工程別材質比較

2026年4月26日 · 1 分で読了

200°C以上のプラズマ工程でVitonのOリングを使用すると、早期劣化によりガス漏れが発生します。この環境ではKalrez 6375以上のグレードが必須です。 OHI TechはViton、Kalrez、Chemraz Oリングを供給しており、工程別の材質選定ミス事例を直接確認してきました。

結論:高温プラズマ工程でのViton使用は危険です

Vitonは200°Cの限界を超えると急激に劣化します。ICPエッチング、ALD(200〜350°C)工程でVitonを使用すると、Oリングが早期に破損しガス漏れが発生します。

この環境ではKalrez 6375以上のグレードが必須です。価格差は大きいものの、装置ダウンタイム1回分のコストと比べればKalrezの方がはるかに経済的です。

Viton vs Kalrez vs Chemraz 材質比較

OHI Tech 半導体材料部品 — Quartz、SiC、Sapphire材質ラインナップと供給力
OHI Tech 半導体材料部品 — Quartz、SiC、Sapphire材質ラインナップと供給力

項目Viton (FKM)Kalrez (FFKM)Chemraz (FFKM)
耐熱性-20〜200°C-20〜327°C-20〜316°C
化学耐性炭化水素・酸・オイルほぼ全ての薬品ほぼ全ての薬品
耐プラズマ性中程度非常に高い非常に高い
圧縮永久ひずみ中程度低い一部グレードはKalrezより低い
価格低い非常に高い高い(Kalrezよりやや低い)
主な用途PVD、低温CVDICP、ALD、高腐食性高温・高圧シール

工程別Oリング材質選定基準

工程温度主なガス推奨材質
プラズマエッチング(CCP)80〜150°CCl₂, HBr, CF₄Kalrez, Chemraz
プラズマエッチング(ICP)150〜250°CSF₆, NF₃Kalrez 6375+
PECVD200〜400°CSiH₄, NH₃Kalrez 6221
イオン注入(Implant)常温〜100°CBF₃, AsH₃Kalrez
スパッタリング(PVD)100〜200°CAr, N₂VitonまたはKalrez
ALD200〜350°CTMA, H₂OKalrez 6375+

最も多い3つのOリング選定ミス

ミス1:ICPエッチングチャンバーでVitonを使用 250°C以上の環境ではVitonが劣化し、破片がチャンバーを汚染します。Kalrez 6375以上に交換する必要があります。

ミス2:寸法を内径(ID)だけ確認 Oリングの寸法はID(内径)、OD(外径)、CS(断面径)の3つすべてを確認する必要があります。CSが合わないとシール力が低下します。

ミス3:予防交換周期を無視するケース PM周期でOリングを交換しないと、劣化したOリングからパーティクルが発生します。外観上問題がなくても予防交換が原則です。

Oリング管理のポイント

  • 保管:18〜25°Cの冷暗所、直射日光・オゾン・熱源を遮断
  • 圧縮率:設置時25%以下を推奨(過度な圧縮=寿命短縮)
  • PM交換周期:四半期に1回の予防交換が基本(高温工程は2ヶ月毎)
  • 寸法3種の確認必須:ID × OD × CS

よくある質問(FAQ)

Q1. KalrezとChemraz、どちらを選べばよいですか? ほとんどの半導体工程ではKalrezが標準です。高温・高圧の特殊環境で圧縮永久ひずみ率が重要な場合は、条件に合ったChemrazグレードが有利になることがあります。工程条件をお知らせいただければ最適なグレードをご提案します。

Q2. 現在使用中のOリングの材質はどう確認しますか? 表面の刻印やパーツ番号で確認できます。刻印がない場合はサンプルをお送りいただければ、OHI Techが材質分析の上で代替材質をご提案します。

Q3. 緊急の少量発注も可能ですか? 1個単位の少量発注、緊急供給ともに対応可能です。寸法(ID × OD × CS)と材質グレードをお知らせいただければ、在庫状況を直ちに確認いたします。

Oリングの材質選定や緊急供給が必要な場合は、工程環境と寸法をお知らせください。jino.kim@ohitech.co.kr

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